タイ佛教修学記

佛法を求めてタイで出家した時のこと、出会った人々、 体験と学び、そして心の変遷と私の生き方です。


礼拝

阿羅漢であり正等覚者であるかの世尊を礼拝いたします

ナモータッサ ・ パカワトー ・ アラハトー ・ サンマー・サンプッタッサ(3回)


2021/01/09

BGMやアロマは瞑想に必要か?


瞑想やマインドフルネスの流行とともに、BGMやアロマは瞑想に必要ですか?というご質問をよくお受けするようになった。


意外にも、この種の疑問が大変多いことに驚きを感じている。


結論から言えば、「BGMもアロマも必要ない」ということにはなるのだが、少し説明を加えてみることとしよう。



派手な歌やアップテンポな音楽を瞑想時にかけることは論外ではあるが、近年、リラクゼーションの音楽や自然の音(例えば、川の流れや小鳥の鳴き声など)を瞑想時にかけることは多いようである。


ゆっくりとしていて、心に安らぎを与えてくれるようなBGMは、忙しい毎日の疲れを癒して、安らぎを与えてくれるものである。


それはそれで否定されるべきものではない。


アロマについても同様である。



ただ、世間ではBGMやアロマを用いて瞑想することが多いようであるし、なかには波動入り(?)の音源や瞑想に適した(?)音源を謳ったものを用いる瞑想もあるようであり、どちらかと言えば、この種のものを想起される人のほうが多いようだ。


これまた驚きである。


相手の気持ちに配慮するためにも、出来上がった瞑想のイメージというものがあることも事前に理解をしておかなければならないことだろう。







タイの仏教や瞑想に詳しい方であれば、すでにご存知のことかと思うのだが、音も匂いも観察対象であり、「気づき」の対象である。


このことを理解したうえであれば、BGMやアロマは、たとえあろうがなかろうが、ただ気づくのみであるのだから、それほど問題にはならないのではないだろうか。


もっとも、瞑想初心者のうちは気を取られたり、はまり込んでしまったりする危険性があるため、おすすめはできないと思う。


むしろ、禁止したほうがいいところである。



タイのお寺や瞑想センターでは、歌舞演劇自体が戒律によって禁じられている。


それゆえ、私は、瞑想時に音楽云々などといった疑問は抱いたことがなかったし、考えたことすらなかった。


それゆえに、日本でこの種の質問が多いことに驚きを感じたのである。


随分と私たちの瞑想とは違った認識だ。


そこは、タイ人の瞑想への共通した認識と、日本人の瞑想への共通した認識との隔たりなのであろう。



私は、これらのことを考慮に入れたうえで、この種の質問を受けた時には、原則として必要のないものであるとお伝えしている。


アロマについては、やや微妙なものであるかと思うのだが、瞑想に取り組みやすいというのであれば、あってもいいとお伝えをしている。


個人的な趣向の話になるのだが、アロマではないが、お香は好きなほうである。


経験上、過度にきつい匂いではない限り、気になるものではないし、意識するものでもないと思う。


逆に言えば、その程度の匂いのものであれば、あったとしても影響はないので、可としても差支えのないものと私は考えている。



BGMについては、どうしても欲しいという方に対しては、自然の音(のCDなど)をおすすめしている。


私が長らく瞑想実践の生活を送った森のお寺がまさに、そうした自然の中にある環境だったからだ。


また、自然の音であれば、たとえ音源が無くなったとしても、大丈夫だからである。



BGMにしろ、アロマにしろ、いずれにしても、何かに頼らないとできないような瞑想であってはいけない。


この点をよく理解して瞑想に取り組んでいかれればいいのではないかと思う。



(『BGMやアロマは瞑想に必要か?』)







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