意外と日本人に知られていないのが、タイのお坊さんは、僧衣から他の服装へと着替えてはならないということだ。
タイのお坊さんは、私服の着用は禁止なの!?スーツの着用も禁止なの!?と思われたことだろう。
その通りである。
しかし、これは、タイのお坊さんに限った話ではない。
全ての仏教のお坊さんは、一度、出家をしたら、基本的には常時、「僧衣」ないしは僧衣に準ずる衣類を着用していなければならないのである。
一般の人たちが着用する衣類は着用しない。
これを聞いて驚かれる日本人は、実は、多い。
私としては、驚かれる日本人が多いことに驚くのだが。
日本では、お坊さんが洋服に着替えたり、スーツを着用するといったようなことは、ごく日常的なことだ。
お坊さんと他の職業を兼業していることは多いし、ごくごく当たり前の風景であると言える。
また、外出する際には、プライベートの服装に着替えるし、友人や知人などの冠婚葬祭時にも着替えるだろう。
しかしながら、あくまでもお坊さんの正装は「僧衣」だ。
病院へお見舞いへ行くと怒られるらしいし、出ていけと言われるらしい。
忌み嫌われると言うのだから、着替えざるを得ない場合もあるのかもしれない。
こうした状況は、日本だけの話であるということをお伝えしたいと思う。
また、外出する際には、プライベートの服装に着替えるし、友人や知人などの冠婚葬祭時にも着替えるだろう。
しかしながら、あくまでもお坊さんの正装は「僧衣」だ。
病院へお見舞いへ行くと怒られるらしいし、出ていけと言われるらしい。
忌み嫌われると言うのだから、着替えざるを得ない場合もあるのかもしれない。
こうした状況は、日本だけの話であるということをお伝えしたいと思う。
日本以外の仏教国の僧侶は、ひとたび出家をして僧侶となったらば、僧侶として生きていかなければならない。
もしも、それが嫌になったのならば、僧侶を辞めて、衣を脱いで、還俗しなければならない。
「還俗(げんぞく)」とは、俗に戻ることである。
すなわち、出家たる僧侶を辞めて、俗人へと戻ることを意味する。
ところが、今や「還俗」という言葉が死語になりつつあるようである・・・「還俗」という字を読めない日本人も多いと聞く。
それもそのはずで、日本の場合、僧侶の立場が嫌になったとしても、敢えて僧侶を辞める必要はないからである。
いわば、僧侶という一生ものの“資格”であると理解すればわかりやすい。
(本来の在り方としては、もちろんそうではない。)
日本の場合は、僧侶という身分であったとしても、兼業自由、転職自由、再就職自由である。
僧侶だからといって、立ち入ってはならない場所などもないし、生活上の制約も特に何もないからである。
それもそのはずで、日本の場合、僧侶の立場が嫌になったとしても、敢えて僧侶を辞める必要はないからである。
いわば、僧侶という一生ものの“資格”であると理解すればわかりやすい。
(本来の在り方としては、もちろんそうではない。)
日本の場合は、僧侶という身分であったとしても、兼業自由、転職自由、再就職自由である。
僧侶だからといって、立ち入ってはならない場所などもないし、生活上の制約も特に何もないからである。
もっとも、これが日本の仏教であるのだから、それはそれでよいと思う。
全く批判するつもりはないのだが、他の仏教国ではどうなのかということくらいは知っておくべきなのではないかと感じたため、敢えて記事とした次第である。
さらには、仏教本来の形というものを、是非とも知っておくべきであると思う。
日本以外の仏教国では、一度、出家をしたら(僧侶となったら)僧侶である限り、常に僧侶の服装をしていなければならない。
なぜならば、僧侶とは出家だからである。
洋服やスーツは、着ることができない。
なぜならば、洋服やスーツは、在家の服装だからだ。
在家の服装をしている者は在家者であって、出家者ではない。
それがインド以来の伝統であり、糞掃衣に連なる出家者の本来の在り方である。
(『タイではあり得ないお坊さんのスーツ姿』)
在家の服装をしている者は在家者であって、出家者ではない。
それがインド以来の伝統であり、糞掃衣に連なる出家者の本来の在り方である。
(『タイではあり得ないお坊さんのスーツ姿』)
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