タイでは、自分が生まれた「曜日」はとても重要だ。
ほとんどのタイ人は、自分が何曜日に生まれたのかを知っている。
タイでは、曜日占いがとても盛んである。
日本の占いであれば、生年月日が必須であるのに対して、タイの占いでは生まれた曜日が必須なのだ。
もしも、タイへ行く機会があれば、自分が生まれた「曜日」と、生まれた時間まで調べておくといいかもしれない。
生まれた時間までわからないのであれば、午前生まれなのか、午後生まれなのかだけでも知っておくといいかと思う。
私は、当時、仏教とはなんら関係のないものとして、退けていたためタイで占ってもらったことはないのだが、今となっては占ってもらってもよかったかと思っている。
お寺の信者さんに連れて行ってもらった時のもの。
この地域ではとても有名な山の頂上にある仏塔にて。
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自分が生まれた曜日は、タイのお寺で出家をする際にも必須事項であり、必ず尋ねられることがらである。
なぜならば、生まれた曜日によって「出家名」が決められるからだ。
私は、月曜日生まれで、出家名は「クサラチットー」という。
“善い心を持つ者”といったほどの意味だ。
機械的に当てはめられて決められる名前とは言え、私のお寺の住職からいただいた大切なこの名前は、還俗した今となっては使用することはできないが、私としては、とてもしっくりとくる名前で、非常に気に入っている。
『ミャンマーのマインドフルネス』(※1)によれば、生まれた曜日と出家名の頭文字との関係は、下記の通り。
同じ上座仏教国であるミャンマーとおおむね同様のようである。
月曜日 : a,ā,i,ī,u,ū,e,o
火曜日 : ka,kha,ga,gha,n
水曜日 : ca,cha,ja,jha,ñ
木曜日 : ya,ra,la,va
金曜日 : pa,pha,ba,bha,ma
土曜日 : sa,ha,la
日曜日 : ta,da,dha,na,ţa,ţha,da,dha,na
<参考文献>(※1)
西澤卓美 『仏教先進国 ミャンマーのマインドフルネス 日本人出家比丘が見た、ミャンマーの日常と信仰』 2014年 サンガ
115~116頁より引用。
※ただし、特殊文字の箇所はアルファベットにて代用。
同じお寺にいた比丘の一人に、こうした方面にとても詳しい者がいて、出家名の一覧が記された本を見せてもらったことがある。
「何曜日生まれだ?」
「お前の名前はこれだな。」
「お前の名前はこれだな。」
と言って、私の出家名を一覧の中から探して指を差してくれた。
タイへ行く前から曜日によって名前が決まるということは知ってはいたが、今思い返してみても、とても興味深くて、とても面白い。
もっといろんなことを深く、詳しく聞いておけばよかったと思う。
曜日が大切なのは、それだけではない。
タイでは、生まれた曜日によって参拝する仏像が決まっている。
また、生まれた曜日によって、所謂、“ラッキーカラー”が決まっている。
私の場合、月曜日生まれなので、ラッキーカラーは黄色。
また、生まれた曜日によって、所謂、“ラッキーカラー”が決まっている。
私の場合、月曜日生まれなので、ラッキーカラーは黄色。
タイの前国王陛下と同じラッキーカラーである。
大変光栄だ。
曜日ごとのラッキーカラーは、下記の通り。
月曜日:黄色
火曜日:桃色
水曜日:緑色
木曜日:オレンジ色
金曜日:青色
土曜日:紫色
日曜日:赤色
火曜日:桃色
水曜日:緑色
木曜日:オレンジ色
金曜日:青色
土曜日:紫色
日曜日:赤色
日本では、自分が生まれた曜日など全く問題にしないため、ほとんどの日本人は自分が何曜日生まれなのかを知らないかと思う。
最近では、インターネットで調べれば、自分が何曜日生まれなのかを簡単に知ることができる。
タイへ行く際には、是非とも、自分が生まれた曜日が何曜日なのかをしっかりと調べておくことをお勧めしたい。
きっと、楽しいタイ旅行になることだろう。
(『あなたは、何曜日生まれ?』)
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