タイ佛教修学記

佛法を求めてタイで出家した時のこと、出会った人々、 体験と学び、そして心の変遷と私の生き方です。


礼拝

阿羅漢であり正等覚者であるかの世尊を礼拝いたします

ナモータッサ ・ パカワトー ・ アラハトー ・ サンマー・サンプッタッサ(3回)


2026/08/29

お釈迦さまを知らない日本人が増えている!?


タイでお釈迦さまを知らない人はいない。



なぜならば、小学校で仏教の授業があり、基礎的な仏教教理や実践、仏教に基づいた道徳教育や生き方の教育がなされているからだ。



そうしたなかでお釈迦さまの生涯について学んでいくわけである。



もっとも、仏教が生活のなかに溶け込んでいるタイでは、学校で学ばなくとも、ごく自然に知っていくことになるだろうし、いわゆる家庭教育の中で身につけていくことがらでもある。



さて、日本ではお釈迦さまや仏教について学ぶ機会があるであろうか?



保育園や幼稚園を含めた仏教系の学校でない限り、歴史の教科書か高校倫理の教科書くらいでしか触れられていないのではないだろうか。



しかも、学ぶと言っても“釈迦”という人物の存在を知るだけであった、その生涯や思想、生き方や実践までを学ぶわけではない。



お釈迦さまその人の存在すら知らない日本人が増えているというが、そうなってしまうのも無理はない、当然の帰結である。



果たして、日本は仏教国であるといえるのだろうか・・・




たとえば、タイの小学校で学ばれている『慈悲の瞑想』の内容を紹介してみたい。










2022年08月19日掲載の『タイにおける慈悲の瞑想』より一部引用。
https://tekutekubukkyou.blogspot.com/2022/08/blog-post_19.html



※引用・ここから





心を管理することとは、心を明るくすることです。清潔で、静けさをもたらし、清浄にする方法です。これは、智慧をもたらします。



智慧を開発することとは、知ることを発達させることです。知ることを使って、問題を解決するのだと理解することです。そのことによって、幸せに過ごすことができるのです。



【心を管理することと智慧を発達させること】



1、お経をあげること



お経をあげることは、三宝に敬意を示すことです。訓練することで、心が明るくなります。お経の訓練は、まず初めに心を落ち着けることを手助けします。サティ(気づき)を生じさせる瞑想の基礎になります。



2、慈悲を広げること



慈悲を広げることは、他の人が善くあるようにと他の人のことを思いながら、心に注意を配り、願いを示すことです。これは、慈悲心のある人になることを手助けします。慈悲の言葉を唱え、他の人に親切を与えることは法(仏教)の実践です。



①正座をし、両手を合わせて、心を静めます。



これは集中です。



②三宝に礼拝することを3回繰り返します。



③三宝に礼拝する言葉(偈文)お唱えし、慈悲を広げる言葉を念じながらお唱えします。



(略:三宝に礼拝する言葉)



《慈悲を広げる》



『サッペー・サッター』



生きとし生けるものは、生・老・病(痛み)・死に苦しんでいる友人たちです。




『アウェーラー・ホートゥ』


幸せでありますように。互いに敵意を持ち合いませんように。



『アッパヤー・パッチャー・ホートゥ』



幸せでありますように。互いに復讐しあったり、危害を加え合いませんように。



『アニカ―・ホートゥ』



幸せでありますように。身体と心に苦しみがありませんように。



『スキー・アッターナン・パリハラントゥ』



身体と心が幸せでありますように。不幸が尽き、苦しみを乗り越えられますように。



慈悲を広げていく実践が終わった時、同時に、心の中で「サートゥ」とお唱えして、手を合わせます。





※引用・終わり





いかがだろうか。



大人にとっても非常に深い学びになる大変素晴らしい内容である。




私が生まれ育った地域には、まだ仏教に触れる機会が残っていた。



各家庭には仏壇があり、仏事があった。



親戚をはじめ、隣近所の人たちが大人から子どもまで集まって一緒にお経を読んだ。



定期的に地区内にあるお寺に集まり、大人も子どももお釈迦さまの生涯の紙芝居を見た。



『花まつり』もあり、お釈迦さまのご誕生を祝い、甘茶をいただいた。




当時は、当然のことながらお釈迦さまについて学ぶとか、仏教について知るとかは、全く思っていなかった。



しかし、そうした中からお釈迦さまのことを知り、仏教に親しんでいった。




ところが、現在はどうであろうか・・・




そうした機会は時代の流れとともに全て消えていってしまった。



そう遠くはない将来、
おそらくお釈迦さまのことも、仏教のことも、何も知らない人ばかりになっていくのだろう。




時代の流れには逆らえない・・・



だが、できることを考え、できることを実践し、行動していかなければならない。




私は、これからも必要だと感じたことは、発信をしていく。



それが、インターネット社会の中に私が投じることができる、ほんのささやかなる一石であると思っている。





【お知らせ】



かねてよりお釈迦さまの生涯を、誰にでも親しみやすい形で学びながら、同時に『今を生きる私自身への問い』として受け取っていただけるような場を設けたいと考えていました。



今回、開催するオンライン勉強会では、“絵本のお坊さん”として親しまれている浄土真宗本願寺派布教使・福間玄猷先生を講師にお迎えして、お話し名画シリーズ『平山郁夫のお釈迦さまの生涯』を用いながら、美しい仏教画とともに、お釈迦さまのご誕生から涅槃までの歩みをたどっていきます。


お子さまとご一緒での参加も大歓迎です。



どうぞお気軽にお越しください。



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【福間玄猷(ふくまげんゆう)先生 プロフィール】

浄土真宗本願寺派 布教使・玄光寺住職。

「絵本のお坊さん」として、仏教の教えを現代社会に優しく手渡す活動を広く展開。 「絵本」を通じた仏教の布教や「いのちの対話」を軸に、世代や場所を越えて人々の心に寄り添う講演や布教活動を全国で行っている。






【関連記事】



『タイにおける慈悲の瞑想
~日本の慈悲の瞑想への違和感~
2022年08月19日掲載

https://tekutekubukkyou.blogspot.com/2022/08/blog-post_19.html






(『お釈迦さまを知らない日本人が増えている!?』)





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