タイ佛教修学記

佛法を求めてタイで出家した時のこと、出会った人々、 体験と学び、そして心の変遷と私の生き方です。


礼拝

阿羅漢であり正等覚者であるかの世尊を礼拝いたします

ナモータッサ ・ パカワトー ・ アラハトー ・ サンマー・サンプッタッサ(3回)


2019/12/09

チョコレートが薬!?



タイの仏教では、午前中のみ食事が認められており、午後の食事は禁じられている。


そのため、食事は、朝食と昼食の2食となる。


さらに、森の修行寺では朝食のみの一日一食というのが基本となるのだが、午後は何も食べることができないのかと言えば、実は、そうではなくて、ちょっとしたお茶の時間が設けられているのが一般的だ。


もっとも、お茶の時間といっても、午後の食事が禁じられているため、戒律の上で認められている食物ということになる。



戒律の上で午後であっても口にすることが認められている食物とは、「水(飲み物)」と「薬」だ。


「飲み物」は、全般的に口にすることができるのであるが、例えば、果肉入りのジュースであったり、固形物が入った飲み物は不可となる。


そのほか、「牛乳」が不可となるため、「牛乳を含んだ飲み物」も全て不可となる。



午後も口にできるもうひとつのものが「薬」。


「薬」は、生活必需品のひとつとして、お寺へ比較的多くお布施されてくる。


そのため、お寺にはひと通りのものが全て揃っている。


軽微な病気ということになるのであろうが、症状に応じていつでも服用することができる。


ゆえに、お寺で生活している限りにおいては、薬に不自由することはない。











面白いと感じたのは、この「薬」についてだ。


食べ物のなかで、午後であっても口にすることができる「薬」として例外的に認められているものに、「蜂蜜」「生姜」「牛乳が入っていないチョコレート」「牛乳が入っていないココア」「チーズ」がある。


「蜂蜜」と「生姜」が“薬”であるのは、日本においても薬効のある食品として扱われているから理解しやすいのだが、「チーズ」と「ココア」と「チョコレート」が“薬”という扱いであるのは、非常におもしろいと感じた。



これにはさらに、おもしろいエピソードがある。


それは、森の修行寺の午後のお茶の時間でのことだ。



比丘たちが「蜂蜜」と「ココア」を混ぜ合わせて、ペースト状の「チョコレート」のようなものを作って食していたり、「チーズ」に「蜂蜜」をかけて食していた。



・・・それが、また意外にとても口当たりがよくて美味なのだ。



ちなみに、タイでは食べる習慣自体があまりなかったのであろうか。


普通のお寺で「チーズ」がお布施されたり、食事の際に出されることはまずない。



このような食べ方ができるのは、お布施がたくさん集まる比較的豊かな森の修行寺ならではのことなのかもしれない。



日々、森の中で質素な生活を送り、日夜瞑想に励み、サティに勤しむなかでのささやかな楽しみといったところだ。



ほんの束の間の笑顔に心が和む。



(『チョコレートが薬!?』)










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