タイ佛教修学記

佛法を求めてタイで出家した時のこと、出会った人々、 体験と学び、そして心の変遷と私の生き方です。


礼拝

阿羅漢であり正等覚者であるかの世尊を礼拝いたします

ナモータッサ ・ パカワトー ・ アラハトー ・ サンマー・サンプッタッサ(3回)


2018/11/09

アチャン・チャー生誕100年


☆メルマガ毎月24日配信中 ☆

ぜひブログとあわせてご覧ください。

ブログにはない深い話を読む
※購読無料。いつでも解除できます。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇



今年は、タイで著名なアチャン・チャーの生誕100年に当たる年だということである。


アチャン・チャーと言えば、タイ国有数の持戒堅固な森林派僧院として知られるワット・ノーンパーポンを創始した高僧として知られており、また多くの外国人比丘や多くの弟子たちを育て、指導したことでも広く知られている、現在においてもなお篤く尊敬されている高僧だ。











そうしたアチャン・チャーの弟子たちがタイ国の各地に森林僧院を開き、タイ国最大規模を誇る“森林派僧院グループ”を形成するに至っている。


外国人専門の僧院として知られているワット・パー・ナーナチャート(国際森林僧院)も同じ系列寺院のひとつである。


(当時、私が持っていたガイドブック『地球の歩き方』にも掲載されている。)



私が長らく止住させていただき、修行をさせていただいた森のお寺が、カーンチャナブリー県にあるワット・パー・スナンタワナーラーム僧院で、ワット・ノーンパーポン僧院の第117番目の支院にあたる森のお寺だ。


ちなみに、ワット・ノーンパーポンの系列寺院には、番号が付されており、

『ワット・ノーンパーポンวัดหนองป่าพง サーカーสาขา) 第〇〇 ワット・パー・〇〇(寺院名)』

と称される。 


サーカー(สาขา)というのは、「支社、支店、支部」

パー(ป่า)というのは、「森、森林」


の意味で、『ワット・ノーンパーポン 第〇〇支院・〇〇森林僧院』といったほどの寺院名となる。





系列の各寺院で使用されている
ワット・ノーンパーポン“公式”の経本。
この経本を眺めているととても懐かしい気持ちになる。





伝え聞くところによると、今年は、タイではアチャン・チャー生誕100年を記念した式典や仏教行事がいくつか行われたとのことで、特にアチャン・チャーの故郷でワット・ノーンパーポンがあるウボンラーチャターニーでは、多くの仏教行事が開催されたというお話を聞いている。


現在においても、アチャン・チャーがいかに篤く尊敬されているかがわかる。



アチャン・チャーの出身地であるウボンラーチャターニーには、アチャン・チャーの直弟子をはじめ、アチャン・チャーを直接知る人たちがいるそうだ。


とても偉大な指導者だけに、すでに“神格化”されているアチャン・チャーであるが(私の中においてもそうである)、そうしたお話を耳にすると、どこか親近感にも近い感情が湧いてくる。


本当に私と同じこの世界を生きた人なのだとつい胸が熱くなってくるのだ。





無料頒布されている英語の書籍。
系列寺院やワット・パー・ナーナチャートでいただいたもの。
ワット・パー・ナーナチャートは、
外国人専門の僧院だけあって、
英語の仏教書がとても充実している。





近年、日本においてもアチャン・チャーに関する書籍が多数出版されており、多くの人たちに知られるようになってきているということは、すでにご存知の通りであるかと思う。


ここで触れておきたいのは、ワット・ノーンパーポンの系列寺院に限らず、タイの多くの寺院や僧院では、仏教書を「施本」という形で無料頒布されているということである。


薄くて読みやすい小冊子から、すでに書籍とも言える分厚い「本」に至るまで、実にさまざまなものが無料頒布されている。


近年では、CDやDVDなども無料で頒布されているのだとか。


全て無料だというのだから驚きだ。


(※一部料金が定められているものもある。)




日本では全く考えられないことである。


いかにも仏教国らしい。


法話や瞑想指導書など、仏教書の内容も意外に幅が広い。


英訳された書籍も数多く無料で頒布されているので、もし、タイの寺院を訪問される機会があれば、是非とも手に取って読んでいただくのもいいかと思う。


ただし、無料頒布と言えども、いくらかのお布施は積極的にしていただきたいと思う。


ひとつは、“礼儀”として。


もうひとつは、自身の“徳”として。


それがどなたかの心に仏法が届けられる手助けとなり、さらに大きく広がっていき、そしてその人自身の大きな「徳」ともなるからだ。



そんな仏教国らしい素晴らしい一面を目の当たりにすると、非常に驚かされると同時に、とても心が温まるのである。





合掌・三礼





<アチャン・チャー>

【 พระโพธิญาณเถร(ชา สุภัทโท) 】

プラ・ポーティヤーン・テーラ(チャー・スパトー)


1918年6月17日生まれ

1992年1月16日遷化



(『アチャン・チャー生誕100年』)





☆メルマガのご案内


メルマガ購読・解除
タイ佛教修学記
  

バックナンバー
powered by まぐまぐトップページへ



毎月24日に配信しています。
ブログとあわせてご覧いただければ幸いです。

過去の記事を再掲載しながら、ブログでは紹介していない話題をはじめ、さらに踏み込んだ話題やプライベートな話題、その他さまざまな情報などをあわせてご紹介しています。

仏教の生き方とは何かを考え、真の仏教で生きる道を歩んでいきたい・・・そんな思いをあなたとともにわかち合っていきたいと考えています。日々、心穏やかで、心豊かな生き方を探究しています。



☆Facebook


情報交換や情報共有等、様々な方面で活用していきたいと考えています。
友達リクエストの際は、メッセージを添えていただきますようお願いいたします。

Facebook : Ito Masakazu





0 件のコメント: